穏やかな春の日に80名の生徒が巣立っていきました。これまでのご支援に感謝いたします。
令和6年度 川里中学校 卒業証書授与式 式辞(抜粋)
中学校3カ年の全課程を修了し、卒業証書を手にした80名の卒業生のみなさん。「卒業、おめでとうございます。」
みなさんと3年間、ともに川里中学校で過ごし、その圧倒的学年パワーに驚くことがたくさんありました。合唱コンクールや地区音楽会でホールいっぱいに歌声を響かせ、聴いているもの全てに感動を届けたあの日が思い出されます。校庭で全力で鬼ごっこしてはしゃいだり、スキー教室でものまねして怒られたり、修学旅行の怪談話で泣き出したり、漫才で大笑いしたり・・・ここにいる全員で精一杯を尽くして送った「道」で先生を泣かせたり・・・。あなたたちはのみんなでいる時間を大切にできる明るい笑顔の似合う学年でした。
手にした卒業証書には、仲間とともに過ごした様々な思い出が刻み込まれており、かけがえのない三年間の重みを感じていることと思います。
みなさんは、この川里という地域の皆様や家族に大切に大切に育てられ、のびのびと優しい中学生に成長しました。3年間、熱いエールを送り、見守ってくれた先生方や家族が、いつも「正解」に導いてくれました。
さあ、これからは自分の選んだ道で新たな生活が始まります。この中には地元や親元を離れ、夢に向かう人もいるでしょう。義務教育を終え、それぞれが選んだ道を進むためには、優しさに加えて、強さも身に付けなくてはなりません。自分の意志をもち、失敗を恐れず挑戦する強さです。優しいだけでは、弱く、強いだけでは脆いのです。2つを兼ね備えて、自分らしくしなやかに人生を歩んでほしいと願っています。
私たちが生きるこの時代は、急激な変化の渦中にあります。AIやデジタル技術が発展し、世の中の流れはめまぐるしく移り変わります。人生の「正解」が余計、わからなくなっています。
自分で考え、自分で選び、行動していくことが、自分だけの「正解」の見つけ方です。出会いや学び・成功したり失敗したりした今までの経験とこれからの新たな挑戦があなたを導いてくれるでしょう。
もし、どうしても「正解」がわからないときは、一人で悩まず、周りにいるあなたを思ってくれている人に相談してください。人に頼ることは決して弱さではありません。自分を孤立させず、人と関わりながら歩んでいくこと——これも、時代がどれだけ変わろうとも、決して変わることのない大切なことだと思います。
RADWIMPSの「正解」という歌を知っていますか。この時代の卒業ソングとしてこの時期、よく聞かれる曲です。
その歌詞から
次の空欄に当てはまる言葉を書き入れなさい
ここでの最後の問い
「君のいない明日からの日々を私はきっと( )」
制限時間は あなたのこれからの人生
解答用紙は あなたのこれからの人生
答え合わせの 時に私はもういない
だから 採点基準はあなたのこれからの人生
「答えがある問いばかりを教わってきたけれど、明日からはあなただけの正解を探さなければならない」「制限時間も、解答用紙も、採点基準さえも あなたのこれからの人生なのだ」と。
川里中学校を巣立つみなさんが自分の人生をかけて自分だけの「正解」にたどりつき、それが幸せなものになることを祈っています。かわっこ、がんばれ。新しいそれぞれ人生のスタートです。「よーい、はじめ」
卒業生の輝かしい未来に夢を託し、式辞といたします。
鴻巣市立川里中学校長






